さてさて、最近じゃあ専ら主食をコーヒーにして日々を過ごしているのは、

神田ですよ。

麻里ちゃんばかりが日記を書いていて、まあ、日記を書かなければいけないわけでもないし、特にこれといって文章にしたい事柄があるわけでもないんだけれども、やっぱり麻里ちゃんがさみしくなっちゃうのはとっても嫌なことなので、

今日は私めが！


ご飯とかを作って日記を書いたらいいと思うんだな。

別にご飯を作らなくても書けるんだけども。
そうだなあ。
おそらく、だいたい、決まって、たぶん、麻里ちゃんが考える俺の作る料理ランキングの中じゃあ、角煮かオムライスが常に上位に入っていると思われる。
だから、麻里ちゃんの気分とか気持ちとか関係なく、近頃、晩御飯を麻里ちゃんに任せっきりの俺としては、今日こそ、僕が晩御飯を提供したいと考えるわけだな。


【オムライス】


簡単な様で、その実、奥が深く、奥が深い様で、しかしながら、適当で、とどのつまりは、食材も時間もなく、冷蔵庫の中にある食材をなんとなくでうまいこと組み合わせて、結局はただの玉子ご飯という手抜き料理の代表格をまるで、さながら大手百貨店の地下に列なる洋食店に来たかと錯覚させる、お手軽に贅沢感の出せる素晴らしい文化である。


難しいのは玉子を半熟に保つことぐらいで、野菜類は基本みじん切りにしておけばいいし、肉なんかはなくてもコンソメとかウェイパーあたりで補える。

問題になるのは、人生においても当たり前の事だが、味付けのバランスだ。
特に、麻里ちゃんを喜ばせること一点にのみ着眼した私のオムライスの黄金レシピはまず、油選びから始まる。
油好きの麻里ちゃんには外すことのできない選択だ。
バター、もしくは、バターのようなもの3に対してサラダ油もしくはサラダ油のようなもの6、そしてゴマ油が1、この時、もし冷蔵庫に豚や皮つきの鳥が居れば、コイツらの油も入れてしまう。

それから、調味料。
元来、紅茶は砂糖たっぷり、コーヒーにいたってはほぼ砂糖水でなくてはのめない麻里ちゃんだが事欠くに食すものにたいしては、特に主食は、砂糖の味をあまり好まない。


が、


麻里ちゃんの好みに添うためには砂糖はやはり、外せない。
気を付けなければならないのは、砂糖の味をさせずに砂糖の旨味を引き出すこと。
僕自身は三温糖か、黒糖あたりがやり易いのだが、何せお値段の関係で、まあまあ、上白糖を使わざるを得ないのが現状だ。
つらつらと能書きを垂れるものの、つまり所詮は隠し味だな。

で、ニンニク。
最近はニンニクとか、からし、ワサビなんかの匂いものは大概、粉状になって瓶詰めにしてあるから楽でいいよな。

だいたい大事になる調味料はこれくらいで、中華に寄せたいならウェイパー、和に寄せたいならほんだし、正統に寄せたいならコンソメを主力
に使う。

とにもかくにも油、砂糖、ニンニクを外しさえしなければ、


なんとかはなる。


なんて話をしているとものすごく腹が減ってきたぞ！
そう言えば起きてからご飯を食べてなかった。
麻里ちゃんがお腹が空くまではまだ3時間くらいあるから、
当面は白飯炒めでも食って繋ぐか。

今日はバイトもないし、コーヒーでも飲んでゆっくり過ごすとするかいな！