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ハイファイニッキ
ハイファイコーヒーズな人々の日常。
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どんっ!

どどん!どんッ!

パオォ~、パオォォ~♪

かくして、一同は一命をとり止めた。

が!?

~前回までのあらすじ~

豪傑オーヤの所業によって西の都、シガー・ヒーィカサを後にした一同はかの地、タマーデ国へと進んだ。

しかし、途中、ナルドマク道で様々な誘惑に道を阻まれ、進むことは困難に思われたが、空腹によって目覚めたパワー、ハラヘリエナジーのお陰で、見事、危機を乗り切ったのである。

そして、一日目が終わった。

どどん!

雨が、

降りそうな雲行きは、梅雨入りを一帯に知らせていた。

朝方は晴れていた模様は昼を過ぎた辺りで、すでにその面影はなく、曇天の蒸し暑さと、肌寒さ、相反する二つのものを同時に湛えていた。

さて、一同は進んでいた。

いや、

クニロー号が進んでいた。

ナルドマク道の悪夢の地から、しばし進むと老村が立ち並ぶ荘厳な風景が見えてきた。

村の数は百もあり、その一つ一つはまるで円をなす様にお互いに列なっていた。

この地を人々は敬意を込めて、百円老村と呼んでいた。

百円老村では様々なものが売られていた。
野菜、果物は勿論、お菓子も、文房具も飲み物も、そして、


フライドチキンでさえ、そこには売られていたのである。

一同は思わず腰を抜かしたが、持ち前の元気、やる気、ポンポポンポポンキッ気でなんとか立ち上がった。
そして、思い思いの品を買いそろえると、また進み始めた。

次第に雲は厚くなり、雨玉が降ってきた。

目の前にひれ伏す地面の五月雨の匂いを知らんぷりで通りすぎると、

見えた!

緑象の棲む谷だ。
一同は雪崩れ込むように谷へ駆け込んだ。そう、
愛を垂れ流しながら。

これが、後にいう
配布愛乞う日出ず大移動である。

日はいつしか落ちていた。


こうして、二日目が終わった。

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